雨の競技場 ある呪術

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2008年9月から10月、録音制作された。(mp3, 2'12, 3.2MB)

いにしえのローマの詩人は女を抱くならコロッセオで万歳している隙だとか何だとか言ったとか。誰が言ったかは存じません。

競技場においては、競技を眺める観衆の念のようなものが渦巻き、それは少なからず競技者にも作用していると考えられている。マジックである。呪術である。
そうした念波の影響か、何の加減か、競技場において爆発的な歓喜が訪れるとき、その時、ローマの詩人の言葉を本能的に思い出すなら、それを実行しても案外咎められないのかもしれない。
その時、まじないをかければいいさ。俺の思いが、俺が触れている君に乗り移るようにと。俺と君に歓喜が訪れますように、と。すなわち紛う事なく呪術である。


<歌詞>

雨の競技場で縮こまる
白い息の靄に包まれる
雨垂れが眼に波紋を描き
君の顔は震えて揺れた
雨の競技場で縮こまる
不意に歓喜の時が訪れる

万歳する君は まるで隙だらけで
後ろから抱きすくめる

俺のまじないが乗り移れば良いな
君に感染すると良いな
嗚呼


<使用道具>

グンガール | ムビラ |
ドーラク | 中太鼓 |
ガイダ | 鍵盤ハーモニカ |
エレクトリック・マンドリン | マンドリン | ウト |